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曲がった竹 rolled bamboo

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ほたるの里ミュージアム で竹細工体験。 地元の方が考案したという竹のかたつむり。 すごくふしぎだったのが、材料の一つのくるりと曲がった竹。 「どうやって作ったんですか?」 「不思議でしょう?実は竹を切って日光の下にほったらかしてたら曲がってたんです。先日も山口大学の先生の奥さんが来られて、帰られた後、旦那さん(教授)から電話がありました。一体どうやって作ったんですかと。理由を教えると、後日また電話がかかってきて、曲がる原理を教えてくれました。」 原理は竹の非対称な多層構造。 原理を知るとなるほどと思うが、竹を低コストに曲げる手段としては誰も思いつかない偶然の産物。 とっても楽しいほたるの里ミュージアムの竹細工体験。 材料はすべて自然の産物と100均で、しかも指導員の方の自腹とのこと。

グラディエント構造 Gradient structure

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  仕事でグラディエント構造を持った分離膜というものを扱っている。 膜の孔径(すき間の大きさ)が表から裏に向かってだんだん小さくなる構造のもの。 Gradient: 勾配、段階、諧調 М博士によると、昔はこのグラディエント構造というものがあまり理解されなかったらしい。 つまり、「1mmのものをろ過で分離するには1mm未満の穴を開けておけばよい」という分かりやすい膜からすると、グラディエント構造というものは「よく分からない」とよく言われたらしい。 実は僕にとってもグラディエント構造の方が特異に感じられた。 ところが前回、ソードテールという 性転換 する魚のことを知ってからというもの、もしかするとグラディエント構造の方がより「自然」なのではないか、と思えてきた。 できるだけ0か1という二者に分けようとする人間の感覚の方がむしろ非自然的なのだろう。 二極性に見えるものも実は 連続的で中間的な存在や状態 があって、例えば、おすぎとピーコ、はるな愛、椿姫彩菜、そして僕らも、皆同じく「性」というグラディエント構造の一部なのだ。 「そう考えよう」ではなくて、明確にそうなのだ。   (写真:勝山公園(北九州市小倉)、キッズ元気っ子!!マラソン)   I'm working on membranes which has gradient structure. It means the pore size of the membrane changes from its surface to its back. According to Dr.M, long time ago the idea of the structure had not been understood very much. In short, most of people thought the standard membrane which has uniform pore size is easier to understand than the gradient structure. Actually, it's same for me, too. But last time, after knowing a sword tale, I have started to feel the gr...

下ネタポテンシャル Blue jokes potential

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先日の長い会議の後、大胆な発想には度々、下ネタが介在していることに気がついた。 もちろん会議では下品な表現は避けなければならないし、たかが下ネタなので、あまり気にしてこなかった。 しかしもし下ネタが発想力の重要なトリガーになっているのだとしたら、これは到底無視できない。 失礼を承知で具体例を挙げてみる。 現在小さな孔(あな)がたくさんあいた分離膜の開発に取り組んでいる。 たとえば普段の会議では「膜を親水性に保つことが重要だ」などと表現する。 しかしこれでは脳みそがなかなか活性化しない。 そこで、こう表現してみる。 「あなは 濡らさなくてはならない 。」 ここで、皆の脳みそにスイッチが入る。 「いつもどうやって濡らしてる?道具は使ってる?」 「ちがうちがう。濡らし方じゃない。濡れ方が問題なんだ。」 「どのくらい濡らせばいいんだ?」 「いや、見た目で判断するな。中まで本当に濡れてるかどうか、分からんぞ。」 「指を入れてみたらわかるんじゃない?」 「焦るな。すぐに入れてはいけないのかもしれない。」 すぐに入れてはいけないというのは、ろ過液のことである。 議論は濡らし方から、 濡れ の状態論へと移っていき、その後、濡らしてからの時間が重要であるという結論に至った。 表現が下劣であると断じるにはもったいない下ネタポテンシャル(盛り上がり)である。 考えてみると、下ネタはその性質上、様々な暗喩、隠喩を帯びる。 重要なことは、そうした暗喩が発想を飛躍させる触媒になっているという事実である。 ( つのゼミの世界展 at 豊田ホタルの里ミュージアム ) Some days ago, after a long discussion which could reach to a solution, I realized that such successfully discussion sometimes includes blue jokes. Of course we should not talk about such blue jokes in a serious meeting, especially for women. But if blue jokes can be one of an important tool to find good solutions, we ...