物語では半ば強引に連れ去られたような描写でしたが、かぐや姫は妙に落ち着いていました。むしろ、とてもスムーズに帰ったようにも見えました。そういう違和感が残る里帰りでした。
月と地球では、気候も環境も大きく異なります。特に京で有名な春霞は黄砂やPM2.5だったという説もあります。特にかぐや姫は成長速度が速かったそうです。地球の環境が合わなかった上に、肌のコンディションも急激に変化したのだとしたら、とても驚いたのではないでしょうか。
私たちも旅行や出張で、予定外に滞在期間が延びると、化粧品の残りが気になってきます。しかも滞在先の気候や環境が肌に合わないとなると、まさにかぐや姫と同じ状態に陥ります。一刻も早く肌に合う化粧品を手に入れないといけないし、それが見つからない場合、一日中、スキンケアのことが頭から離れなくなります。
そんなとき、滞在先で取引先の下らない男性から言い寄られたらどうでしょうか。「こんど、お茶でも飲みに行きませんか」と誘われたらどうでしょうか。
そんなことより、とにかく早く帰りたい!となるに違いありません。
できるだけ早く肌を落ち着かせて、肌荒れの進行を止めなければなりません。そのために一番手っ取り早い方法が、帰宅です。自宅に帰れば化粧品はあるし、なにより懐かしい空気感が肌を癒してくれます。
そんな風に悩んでいるときに、滞在先の親戚のおじさんが縁談の話を持ってきたら、どうでしょうか。しかもその縁談が、帝だったらどうでしょうか。
それどころじゃないから!!!となるに違いありません。
物語では、かぐや姫が物憂げに月を眺める時間が増えた、となっていましたが、それはおそらく、月の光を浴びることで肌が少しだけ落ち着くことに気が付いたからではないでしょうか。
私たちが紫外線を利用してビタミンDを作っているように、月の光線を浴びることで「あ、なんかいいかも」と何か効果を感じたのではないでしょうか。
しかし満月の日数は限られているので、「やっぱり無理か」となって、次の便で帰ろう、と決めたのではないでしょうか。
周りからすれば、まさかスキンケアが原因とは思わなかったのかもしれませんが、肌荒れはどんなことよりも優先される重大事項です。環境変化がもたらす肌荒れを落ち着かせるには、環境を元に戻すに限ります。かぐや姫は正しかった、と言えます。




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