産業革命やIT革命は、エンジンやインターネットがもたらしましたが、それまでぼんやりとしか見えていなかった「新しい何か」がはっきりと見えたきっかけでもありました。 産業革命では「効率」というものがはっきりと見えてくるようになりました。蒸気機関などによる生産性の効率化が、いかに巨大な利益を産むのか、目の当たりにしました。 IT革命では「情報」がはっきりと見えるようになりました。それはまるで、顕微鏡によって微生物が見えるようになり、望遠鏡によって宇宙が見えるようになったような感覚でした。 そして現在、AIによって私たちは何が見えるようになってきているのでしょうか。それはまだぼんやりとしていますが、あえて表現すれば「環境」だと思います。 増えすぎて整理が追い付かなくなった情報や人間同士の関係性、それらをAIは瞬時に要約して、現状がどのようになっているのか、分かりやすく言語化してくれます。 その結果、私たちを取り巻く周囲の環境のどこに問題があるのかはっきり見えるようになり、その問題を解決して、環境をより良くしたくなります。 空調をAIによって改善すれば住環境が良くなり、睡眠不足が無くなります。 交通網が劇的に変わって渋滞が無くなります。 災害予測も発達して自然環境との向き合い方も変わるはずです。 化粧品の複雑な成分設計も可能になれば肌環境が大きく改善し、ほとんどの肌荒れが無くなるかもしれません。 AIによってもたらされたものは単なる情報革命の延長ではなく、「環境革命」だったと言われるようになるのではないでしょうか。
かぐや姫が月に帰ったのは、肌荒れが原因だったのではないでしょうか。 物語では強引に連れ去られたような描写でしたが、かぐや姫は妙に落ち着いていました。むしろ、とてもスムーズに帰ったようにも見えました。 月と地球では気候も環境も大きく異なります。特に京で有名な春霞は、黄砂やPM2.5だったという説もあります。また、かぐや姫は成長が速かったとのことなので、肌のコンディションも急激に変化してしまったのではないでしょうか。 私たちも旅行や出張で予定外に滞在期間が延びると、化粧品の残りが気になってきます。滞在先の気候や環境が肌に合わないとなると、まさにかぐや姫と同じ状況に陥ります。一刻も早く肌に合う化粧品を手に入れなければなりませんが、それが見つからない場合、一日中、スキンケアのことばかりが気になってしまいます。 そんなとき、もし滞在先で取引先の下らない男性から「こんど、お茶でも飲みに行きませんか」などと 言い寄られたとしたらどうでしょうか。 「そんなことより、とにかく早く帰りたい!」となるに違いありません。 肌を落ち着かせて、肌荒れの進行を止めるためには、帰宅するのが一番です。自宅に帰れば化粧品はあるし、なによりも慣れ親しんだ環境が肌を癒してくれます。 しかし肌荒れに悩んでいることは周囲の男性にはなかなか伝わりません。ましてや、帝との縁談を持ちかけられようものなら、「それどころじゃないから!!!」となるはずです。 物語では、かぐや姫が物憂げに月を眺める時間が増えた、となっていましたが、それはおそらく、月の光を浴びることで肌が少しだけ落ち着いたからではないでしょうか。 私たちが紫外線を浴びてビタミンDを作っているように、月の光を浴びることで「なんかいいかも」と効果を感じたのかもしれません。流した涙は安堵の涙だった可能性もあります。 しかし満月の日数は限られているので、「やっぱり無理かー」となり、しかたない、次の便で帰ろう、と決めたのだと思います。 肌荒れはどんなことよりも優先されるべき問題です。環境変化によって肌が荒れてしまった時は、環境を元に戻す必要があります。かぐや姫は正しかった、と言えるでしょう。