金魚すくい Goldfish scooping



金魚すくいの前で、兄と妹がしようかするまいか迷っていた。

「やろうよ、ね」

妹がいうと、兄は金魚を見ながら神妙な顔で、

「していいよ」とだけ言った。

「お兄ちゃんは？」

「僕はせん」

「なんで？家でお魚かっとるけ、一緒にかえるやん」

「うん、でもせん。僕はせんけど、していいよ。」

妹は一人で金魚と格闘し、惨敗。３匹もらって、うれしそうに歩き出した。

兄はそばで歩きながら、妹が持つ金魚を横目でちらちら見ている。

実は兄が家で飼っている魚というのは金魚ではなく川魚。

川魚からいじめられはしないかと心配になり、それで金魚すくいをしなかったのだろう。

しかし妹にまでがまんさせることもない、と思い、自分だけしなかったのだろう。

それでもやっぱり金魚は気になるようで、しばらくして妹に声をかけた。

「ねえ、その金魚ちょっと見せて」

「いいよ」

兄は金魚を手渡されると満面の笑みで声を上げた

「おおー、やっぱりかわいいねー。」

そしてしばらく眺めてから、妹に返した。

「ありがと」

金魚すくい、したかったんだろうなー。

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（写真：力を合わせてザリガニを釣る小学生と高校生）

A brother and sister were wondering if they would play goldfish scooping at a night festival.

"Shall we?"

A sister said, and a brother answered with a serious face,

"You can do."

"How about you?"

"I don't."

"Why? We are keeping fishes at home. We can keep it with them, too."

"Yeah. But I don't. You can do. Go ahead."

A sister played the goldfish scooping and lost the game. And she got three goldfishes, then left there with a happy smile.

A brother was also walking and glancing at her goldfishes.

Some minutes later, he finally said to her,

"Hey, can I take a look at this?"

"Okay."

A brother took it from her hand, and let out his voice.

"Wow, really cute, aren't they?"

He was looking in some minutes and took back it to his sister.

"Thanks."

Actually, fishes he keeps at his home is river fishes, not gold fishes.

He might worry if goldfishes get bullied by river fishes.

That's why he didn't do goldfish scooping.

At the same time, I thought he might feel "I should have done goldfish scooping, too".

(Pic:High school students and an elementary student trying to catch a crayfish)




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