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2018の投稿を表示しています

telling連載「黄金比はなまなましい」

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今回は黄金比というお題をいただいて、二十歳の頃の一人遊びがなつかしくよみがえってきました。 いま思えば若い頃しかできない直情的な考察。 だけど、意外に的を得ている。 これと同じようなことを和辻哲郎も書いていた。 古寺巡礼の序文。 「この書のうちに今の著者がもはや持っていないもの、すなわち若さや情熱があるということであった。」 青空文庫でこの名文にもすぐにアクセスできます。ぜひ。 https://www.aozora.gr.jp/cards/001395/files/49891_41902.html 和辻哲郎と自分を重ねるという思わぬ楽しみもいただいた僕の考察も、ぜひ。 https://telling.asahi.com/article/11988184

telling連載「好きになる理由」

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朝日新聞 telling の連載、はじまりました。 コヤナギユウさんとのタッグです。 第一回は「好きになる理由」。 月二回隔週です。よろしくお願いします。 これから楽しみ。 https://telling.asahi.com/article/11988183

FLOWRATE「ストレスの正体と、その対処法」

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毎日戦っているのによく分からないストレスの正体と、その対処法についてまとめました。 https://flowrate.org/vitamin/

男子中学生問題について書いてみました。

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C6理論6-3.肌によい地球 http://www.filtom.com/277944/

今年のクリスマス落書きムービー

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A cristman grafiti movie 2018. https://youtu.be/lX3LdWOSx4E

オイルランプについて記事を書きました。

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光、熱、やすらぎ ー オイルランタン ■ LEDがもたらしたもの 照明を劇的に低コストにしてくれたLED。将来、そのLEDの歴史に次のような⼀⽂を⾒つけ たとしたらどう感じるでしょうか? 「LEDの発明は、オイルランプ復活のきっかけともなった。」 いまは少々⼤げさな表現に感じるかもしれません。 しかし、室内灯だけでなく、街灯やレジャーでもつぎつぎと照明がLEDに変わっていく中で、 私たちは⼼のどこかでかすかな違和感をいつも感じています。それはつまり、私たちが改めて 「明かり」について考えているということでもあります。     ■ 光の波⻑と、光の束 LEDの明るさの冷たさは何が原因でしょうか。もちろんLEDの波⻑は種類があり、その組み 合わせによって⼀⾒暖かい明かりを作ることもできます。 しかしLEDの⼈⼯的な冷たさ(あるいは鋭さ)は依然として感じてしまいます。 その原因は波⻑の幅の狭さと、光の束の狭さです。 下のグラフは、太陽光(⾚)、灯油の明かり(⿊)、そしてLED(緑)の波⻑を重ねたもので す。 横軸の内、左側が紫外線側、右側が⾚外線側。中央のLEDの部分が可視光です。   Normalized distribution of radiation intensities for the Sun (red) and for a kerosene flame (black) by Planckʼs Law; photopic spectral sensitivity of the eye (green) shown for compari‐ son of overlap.(※1)   灯油の明かり(⿊)がもっとも幅が広く、特に⾚外線側が⼤きいため、暖かく感じます。 次に幅が広いのが太陽(⾚)ですが、紫外線領域が⼤きくなっています。⽇に焼けてしまうのは このためです。 LEDはエネルギーのほとんどが可視光になっているために⾼効率です。しかし⾃然界では考え られないほどに波⻑の幅が狭く、それが私たちに違和感をもたらします。 さらにLEDは光源から発せられる光の束(光束)も狭く、ひときわまぶしいため、それもスト レスとなってしまいます。     ■ 明かりの役割 さらにもう⼀つ付け加えたい光の性質が「ゆらぎ」です。 ほぼ単⼀波⻑のLEDに対して、灯油の光は下のグラフのよう

田村麻利子さんをインタビューさせていただきました。

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造形作家の Mariko Tamura さんは 1991年より和紙を主な素材として抽象的なオブジェの創作を開始。 福岡を拠点に東京・大阪・韓国・米国にて個展を開催されています。 2006年より “miniature” ミニアチュール というブランド名でアクセサリーのデザインと制作を始め、ギャラリーやデパートでファンを集めていますが、やはりメインは深い思索が込められたオブジェの制作です。 普段は覗くことができない創作活動と思索についてお話を伺いしました。 お孫さんも大きな田村さんですが、弾むようなお人柄で、年齢差を感じません。 共感というものは年代や出自にはまったく関係なく、興味の対象だけに寄る。 あらためてそう感じたひと時でした。 http://www.filtom.com/275537/

アサ繊維の記事を書いてみました。

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日本では「麻(アサ)」と聞けば、つい麻薬と結びつけてしまいます。 たしかにアサはマリファナの原料。 しかしその先入観で見ると、とても面白い表があります。 https://flowrate.org/hemp/

ストレスをいかに避けるか、という動画つくりました。

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A million dreams という動画できました。

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スキンケアの基礎という動画できました。

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雑ですが、いまのところこれが限界。

チャンスは意外とたくさんあった。

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子供の頃の「将来のイメージ」が実際に大人になってみるとずいぶん変わった、というのを絵にしてみた。(English below) 子供の頃のイメージが左で、将来というのは二度と巡ってこないチャンスとステップの先にある。だから「しっかり夢を持とう」という話なんだなとなんとなく思ってた。それはもちろん悪いことではないし、だからこそ努力したのかもしれないんだけど、ただ、大人になってみたら、チャンスとかステップとか夢とか、それはもう無数のように大騒ぎで、実際に目の前に広がった風景は右だった。どっちがいいという話ではなく、ただ単に、思い込んでた風景とすごく違ってた笑。 When I was a child, I thought my future would be like the left picture. There is rare chances and steps which is important and must be taken for my future. But now totally different view just like the right side is spreading in front of me. Such tons of chances, steps, what I want to do and future images I want to be.

肌によい部屋についてまとめてみました。

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高校生のころ、アトピー性皮膚炎がひどかった。 ステロイドと付き合いながら、生活習慣を気にする日々。 肌の調子が悪いときは人に会いたくないから、外に出たくない。 でも肌の調子がよくなると、じわりと力が湧き出てくる。 部屋はひきこもる場所でもあるけど、力をたくわえる場所でもある。 そんな情報のまとめです。 C6コラム6-1.肌によい部屋 http://www.filtom.com/267573/

美容室グラムと一緒に新しい保湿クリームを作りました。

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子供の頃は傍若無人な人に対すると緊張して、やさしい人の前でほっとしていたのに、年々、失礼な人に対しては気分が妙に落ち着いて(人間観察的に)、やさしい人の前では、失礼がないだろうかとじっとり汗をかいてしまう。 美容室グラムではいつもほっと一息つきつつ、ちょっと汗もかいてます笑。 プロトタイプス第三弾として、グラムプラセンタ保湿クリームという商品を作りました。 保湿の考え方を根本的に変え、乾燥スパイラルを断ち切る、という保湿クリームです。 http://www.filtom.com/266539/

精進料理家の舩津美江子氏と対談させていただきました。

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ニンニクなどのネギ類に含まれるアリイン類はテストステロンの分泌を活発にして男性らしい活動を促す。 大豆のイソフラボンはエストロゲンとほぼ同じ働きをして女性らしさを促す。 そんなこと1000年以上前にとっくにお見通しだった精進料理がホルモンサプリよりもずーっと先を行ってて面白い。 精進料理家の舩津美江子氏と対談させていただきました。 C6トーク第八回「精進料理とC6」 舩津美江子氏 http://www.filtom.com/265973/

うなぎの寝床さんがとても分かりやすい記事にしてくれました。

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うなぎの寝床さんが僕の活動をとても分かりやすい記事にしてくれました。 「海水淡水化を目指す化学ベンチャーが、なぜ化粧品を作る?」 僕も今度から「自然に存在する物質や、私たちが生物として本来持っている機能を研究し、学んでいくことも、科学技術が発達した現代だからこそ必要なのかもしれません。」と言うようにしよう。 https://note.mu/unagi_watanabe/n/n39349da5054d

肌環境問題という動画を作ってみました。

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セバスチャン・サルガド The Salt of the Earth

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セバスチャン・サルガドの「The Salt of the Earth」を  水巻SPACE(仮) で観た。( Mieko Funatsu さん主催) いや~、おもしろかった。 終始淡々としたドキュメンタリーなのに、2時間という長さをまったく感じさせない。 副題の「地球へのラブレター」よりも、原題の「大地の塩」の方がしっくりくる。 サルガドを神格化せず、素直な人柄から発せられる言葉を写真と共に淡々と綴っていく。 なのに、ぐいぐいぐいぐい引き込まれていく。 突然涙腺が崩壊するようなシーンは皆無で、気がつくと目頭が熱くなっている。 しかし目の前にいるのは、くじらが船に接触しないように泳ぐ姿を見て感動するような、どこにでもいそうな物静かな男性。 そんな素朴な感性に、驚異的な行動力が結びつき、無限に解放されたら一体どうなるのか。 それを実践した妻レリアの偉業が、理路整然と報告される。 そんな映画だった。 名作。 http://cinema.pia.co.jp/imp/167023/1085708/

セクハラ問題 Sexual harassment in Japan

(English Below) セクハラ問題について日本の大臣が「フォントがもう少し大きければよかった」とコメントした、という記事が世界に広がっている。 この記事はコメントの奇妙さだけを面白く伝えようとしているものではなく、日本のセクハラに対する理解の浅さを印象深く伝えようとしているものだ。 さらに言えば、世界がまさに今取り組んでいる課題に対する日本の想像力の乏しさを印象付けようとしている。世界は最近、もしかするとそうではないか、と思い始めている。 僕も含めてこの1週間で、セクハラは組織の問題であるということと、男性が思っている以上に女性にとって嫌悪の対象であることに気が付いた日本人は多いと思う。 つまり世界という社会の中で、日本は「もしかすると想像力と理解力が低いのではないか」と思われている。"Give a sense of the magnitude of the problem."(問題の深刻さに気付いてほしい)からMe too movementがはじまったということを先ほど知った。 The article about the comment of Japan's Finance Minister, "It would have been easier to read if they had used a bigger font.", is expanding into the world. It is not reported about only the unique comment, but also about Japan's lack of understanding of sexual harassment memorably. Additionally, the article tells the world, Japan's lack of imagination for the common modern task of the world society. In short, recentry, the people of the world thinks Japan may be so. I

技能と職務と使命 Technics, tasks and a mission

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(English below) 都市の衰退の原因は経済の非多様化にある、という記事で、世界の代表例3都市の一つがなんと北九州になってしまっている。 https://www.citymetric.com/business/these-modern-ghost-towns-show-danger-undiversified-economy-3578 「(ニューオーリンズ、リヴァプールと同じく)北九州も鉄鋼の衰退とともに人口減少を迎え(中略)昨年スペースワールドというテーマパークが閉園となった。」 経済産業の多様化の失敗が、都市の衰退を招いた、という視点はたしかに全くその通りだと思う。しかし他の産業に手を出せばよかったのか、というと、事はそう単純ではない。 ニューオーリンズも、リヴァプールも、北九州も、衰退を招いたのはその産業に固執したからではない。 「職務」に固執したからだ。 製鉄産業は、「精製技術」という「技能」に時代が与えた職務にすぎなかった。 その職務は鉄しか生み出さない。しかし「技能」には、時代に沿ったあらゆる職務が待っている。職務だけでなく、技能を磨くことを忘れなければ、時代はかならず次の職務を与え、都市が衰退することはない。 FILTOMもそうありたい。膜分離技術という技能に、今たまたまスキンケアという職務が与えられている。同時に現在の職務は、来る未来のために技能を磨く。技能には、次の使命が待っている。それが何かは容易に分からない。それを誰よりも早く見つけ、技能を磨いたものだけが生き残る。だから面白い。 I found an interesting article about three "ghost towns" without diversified economy includes KITAKYUSHU. "(Same as New Orleans and Liverpool) As steel production moved to developing countries,, So, the now familiar story happened there, too: widespread unemployment, leading to depopulati

除夜の鐘と官能基

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除夜の鐘を聞きつつまとめた。「官能」について。 官能基という素晴らしい訳語がある。化学物質の特徴的な部位のことで、たとえばバニラの香りのバニリンは3つの官能基を持つ。上から、カルボニル基、メトキシ基、ヒドロキシル基で、それぞれ特徴的な機能性がある。 官能基は英語ではFunctional group。直訳で機能基。しかし官能基と名付けた日本の化学者の文学的センスはすばらしい。官能基は概ね「出ている」。機能性を持つのだから、出ている部位になるのは当然なんだけれど、この「出ている」ところ「官能基」のおもしろさがある。 除夜の鐘を聞きつつ、自分の官能基を見る。ち〇〇も出ている。そして女性のおっぱいも出ている。当然だろう、という声も聞こえてきそうだけれど、ならば問いたい。なぜ隠すのか。せっかく出ているものを、なぜまた隠すのか。おっぱいに至っては、中途半場に隠す。見えるか、見えないか、くらいに中途半端に隠す。バニリンはどの官能基も隠さない。いつでも反応できるように準備万端だ。しかし僕は官能基を隠している。 この、隠す、とか、しまう、という行為にも長年興味を感じずにいられなかった。私達はなぜ、「片付ける」のか。 辿り着いたのは、「使うべき時に使うため」ということ。官能基には「使うべき時」というものが前提としてあるのではないか。 有機化学でマスキング剤(阻害剤)というものがあって、使うべきでない官能基に結合させて、働かないようにすることができる。マスキング剤は体内にもある。隠すのも、片付けるのも、使うべき時にないものを隠し、あるいは守り、使うべき時に備えている。そうしないことが、「恥ずかしい」という心理につながっているのではないか。 知恵も「出す」と表現することに言葉の妙味を感じる。知恵も立派な機能だ。だから、出すべきでないときには、隠しておかなければならない。私たちの会話のほとんどは問題の解決ではなく、会話を楽しむこと自体が目的である。男性はここを勘違いしていると、多くの女性から指摘を受ける。 除夜の鐘は108の煩悩を消し去るために衝くと言うが、実はそうではない、とどこかのお坊様も考えているのではないか。それらは生きるために最も重要な官能であって消し去るなんてとんでもない。心得るべきは、出すべき時に出せ、ということ。出すべき時を誤り、機能性を