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たんぱく質のアパートメントに住む家族

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「美しさは、私たちの中の”流れ”が生み出す。」( C6コラムSKIN より) 流れとは、栄養の流れ。 でも、栄養だけ届けていれば、健康な生活を送れるのでしょうか。 流れているのは栄養だけではない。 肌の上の家族を見つめなおす3回シリーズ。 第一回は「たんぱく質のアパートメントに住む家族」です。 http://www.filtom.com/63108/

なぜ雑巾は濡らすのか

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ふきんや雑巾はなぜ濡らしてから使わなければならないのか。 二つの理由がある。 1.汚れを吸い取るため 水で濡らしたふきんや雑巾は、汚れを水で絡めとることができる。 2.汚れをさっと流すため 最初に水で濡らしたふきんや雑巾の繊維の表面は、薄い水の層でおおわれている。そのため、たとえ汚れがついても、水を含ませて絞ると、さっと流すことができる。 乾いたまま汚れをふき取った場合、それを濡らして絞っても、汚れがあまり取れない。それは水の層がなかったからだ。 実はこの原理、高度な膜分離にもそのまま当てはまる。 FILTOMのPD膜は、超親水性の「完全再生セルロース」でできている。 ふきんや雑巾、ティッシュと同じセルロース。 この世でもっとも親水性の高い材料がセルロース。 PD膜はまず純水で濡らしてから使う。どうせ処理液で濡れるので、わざわざ純水で濡らさなくてもよさそうですが、膜の表面に薄い純水の層を作ることで、処理液中の栄養成分が膜に吸着することを防ぐ。 しかもこの水の層、とても頑丈。 長時間使用しても水の層が壊れることはなく、処理液の栄養成分をそのままの状態、そのままの濃度で取り出すことができる。 最強の生物である植物が体の材料にセルロースを採用しているのは、こうした理由から。土から吸い上げた養分を、そのまま状態を保ちながら余すところなく体の隅々に運ぶため。 そして私たちも、セルロースほどではないけれど「リン脂質二重膜」という親水性の高い細胞膜を採用している。生体反応はすべて水溶液中で行われるため、親水性は水溶性の栄養成分を利用する上で欠かせない性質である。 FILTOMもこうした理由から、多くの膜素材の中で「完全再生セルロース」を採用している。